各種予防接種
当院での予防接種について

当クリニックでは16歳以上を対象として、以下の5種類の予防接種を実施しております。すべて初診の方でも大丈夫です。
✔ 帯状疱疹ワクチン
✔ 高齢者肺炎球菌ワクチン
✔ インフルエンザワクチン
✔ 新型コロナワクチン
✔ RSウイルスワクチン(60歳以上が対象のもの)
インフルエンザワクチンと新型コロナワクチンは2026年2月~2026年9月末までは、高齢者の方も若年者の方も一律の価格で「任意接種」となります。価格は以下をご参照ください。
帯状疱疹ワクチン(シングリックス)と肺炎球菌ワクチンについては、当クリニックのWebの”予防接種枠”から当日でもご予約できますので、どうぞご利用ください。
インフルエンザワクチンと新型コロナワクチンとRSウイルスワクチンについては、お電話をいただいてからの取り寄せとさせていただいておりますので、数日ほど前もってご相談ください。
ここから以下の解説は、宝塚市に住民票がある成人の一般的なケースについての解説です。一部非該当の方もおられますので、具体的な費用や助成制度、並びに例外等についてさらなる情報をお知りになりたい方は “宝塚市健康推進課・予防接種担当” が窓口ですので、そちらにお問い合わせくだいますようお願いいたします。
インフルエンザワクチン / 新型コロナワクチンについて
今の時期はすべての方が同一価格です。(2026年10月以降はまた高齢者の方のみ定期接種として価格がやや安くなることが予測されます)。
インフルエンザワクチン:(流行が冬ですので)現在は取り扱いはありません。
新型コロナウイルスワクチンの価格:14,300円(うち税1,300円)
で接種しています。
さて、一般的にはインフルエンザの予防接種のほうが、新型コロナウイルスの予防接種より多くの方が接種されます。しかし実は関連死数は新型コロナのほうがインフルエンザより圧倒的に多いです。高齢者の方や高齢者と同居されている方は、今でも年1回の新型コロナの予防接種を考慮されてもよいと思います。
インフルエンザワクチンも新型コロナワクチンもお電話をいただいてからの取り寄せとさせていただいております。接種を希望される数日前にご相談ください。接種間隔は年1回です。またご来院の際には、(確認に使用しますので)マイナ保険証などを持参してください。
帯状疱疹ワクチンについて
・帯状疱疹ワクチン
✔ 帯状疱疹定期予防接種のお知らせが届いた宝塚市民の方は、当クリニックで予防接種を打つことが可能です(接種券はありません)。おすすめのワクチンはシングリックスです。2ヶ月空けて2回打つ必要があり、各11,000円が自己負担金です。シングリックスはWeb予約にて当日でも接種可能です。詳細は以下の通りです。
・宝塚市の住民の帯状疱疹予防接種費用の助成について説明します。 2026年度は「令和8年度帯状疱疹ワクチン接種対象者」として2026年4月下旬~5月上旬に以下の年齢の方に通知が郵送され、接種を希望すれば以下の対象年齢の方が、以下の自己負担額で接種がうけられます。
対象年齢:(令和9年(=2027年)4月1日の時点で)65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳の方。
接種期間:2026年4月1日~2027年3月31日まで。
自己負担額:不活化ワクチン(シングリックス)1回11,000円(2回打たないといけないので、2回合計は22,000円)。
ただし生ワクチン(ビケン)を選んだ場合は4,000円です。
持ち物:(確認に使用しますので)マイナ保険証などを持参してください。
・帯状疱疹およびその合併症とは
特に高齢者や免疫抑制状態にある患者様(免疫抑制剤を使用している場合や、免疫機能が低下する疾患をお持ちの方)、循環器疾患、糖尿病、慢性腎疾患などの方は、帯状疱疹ワクチン接種が非常に有益です。帯状疱疹は単なる皮膚疾患ではなく、強い痛みや長期間にわたる合併症を引き起こす可能性がある神経疾患ですので、ワクチン接種はこれらの症状を防ぐために有効な手段です。例えばおなかの皮膚に水泡(小さな水ぶくれ)ができれくれば発見はまだ容易ですが、実際には鏡でないと見えない背中や後頚部にできることも多く、だいぶ痛くなるまでなかなか気がつかなかった、といったことがしばしばあります。
・帯状疱疹ワクチンには2種類があります。
① 不活化ワクチン:シングリックス、は筋肉内注射で接種回数は2回で、2ヶ月の間隔を空ける必要があります。
② 生ワクチン:ビケン、は皮下注射で接種回数は1回。
①と②の違いについてですが、単刀直入に言って①のほうが費用面も高いですが、不活化ワクチン(シングリックス)のほうが予防効果の有効性は高く、効果の持続時間も長いとされています。帯状疱疹に対する予防効果は接種後5年の時点で不活化ワクチン(シングリックス)は90%以上ですが、生ワクチン(ビケン)は40%程度に低下します。また80歳以上に限った予防効果は不活化ワクチン(シングリックス)では91.4%なのに比べ、生ワクチン(ビケン)で18.0%まで低下していたというデータもあります。ただし、不活化ワクチン(シングリックス)は2回打たないと効果はでません。2回目の接種までには通常2ヶ月空けております。
帯状疱疹ワクチンの接種をご希望の方は、シングリックスに限りWebの”予防接種予約枠”からの予約をご利用いただけます(もし帯状疱疹ワクチン(生ワクチン)の接種を希望される方は数日前にクリニックへの電話予約をお願いいたします)。
注意:「令和8年度帯状疱疹ワクチン接種対象者」は、1回目を2027年1月末までに接種しないと、2回目が自費(22,000円)になり得ます。その理由は2回目の接種までに2ヶ月空けないといけないのですが、2027年4月からは11,000円での接種対象者ではなくなるからです。2回のシングリックス接種をともに11,000円で済ませるためには、初回は遅くとも1月末までに接種する必要があります。
高齢者肺炎球菌ワクチンについて
・高齢者肺炎球菌ワクチン
✔ 「高齢者用肺炎球菌定期予防接種券(はがき)」が65歳の誕生日前後に届いた方は、当クリニックで自己負担額は5,500円で予防接種を打つことができます。Webの”予防接種予約枠”からご予約ください。当日接種も可能です。
肺炎は死因の第5位を占める疾患です。肺炎球菌性の肺炎は、成人肺炎の25~40%を占め、特に高齢者での重篤化が問題になっています。わかりやすい例で言えば、季節性インフルエンザのあとこじらせたて肺炎になるときの原因菌として頻度が高いものということができます。この肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌による肺炎の重症化と死亡リスクを軽減させる効果があります。こちらも接種時に宝塚市に住民票がある方の一般的な場合をお示しします。
対象者:65歳の方。
接種ワクチン名:プレベナー20(20価肺炎球菌結合型ワクチン)。
自己負担額:5,500円
持ち物:(65歳の方は)高齢者肺炎球菌定期予防接種案内のハガキ、と、(確認に使用しますので)マイナ保険証など。
主な副反応:注射部位の痛み(60%)、疲労(30%)、頭痛(22%)、発熱(3%)程度。
接種の案内ハガキが65歳の誕生日の翌月に宝塚市から送付されます。希望者は66歳の誕生日の前日までに当クリニックへ接種にお越しください。
公費助成ワクチンは、国が定期接種ワクチンとして位置づけているプレベナー20の一択です。すなわち、案内はがき( = 公費助成の案内)が届いた65歳の方の接種には、以下のキャップバックスを選ぶことはできません。
なおプレベナー20を任意で接種を希望される場合(自費)の自己負担額は11,000円(うち税1,000円)です。
✔ 新たに登場した肺炎球菌ワクチンについて。
対象者:65歳以上の高齢者、あるいは60歳以上で慢性腎障害、慢性肺疾患、心疾患などの基礎疾患がおありの方。
接種ワクチン名:キャップバックス
自己負担額:13,200円(うち税1,200円)
このキャップバックスは本邦では2025年秋から使用が可能となった任意接種(自費)の新しい肺炎球菌ワクチンです。従来の(2026年3月31日までの定期接種として使用されていた)ニューモバックスNPより優れている点が主に2点あります。
まずキャップバックスは、従来のニューモバックスNPでは近年カバーできなくなってきた肺炎球菌の血清型まで、新たに対応することができるように改良された肺炎球菌ワクチンです。もう一点は、キャップバックスは生涯1度の接種でよいというところが特徴です。従来のニューモバックスNPでは、接種後5年以上経過してから再接種を続けていく必要がありました。
以上より、将来を想定して接種しておくなら、ニューモバックスNPより効果が高いキャップバックスが推奨できると考えています。過去にニューモバックスNPを接種したことがある方でも、1年以上の間隔があいていればキャップバックスの接種が可能です。
前回ニューモバックスNPを接種し、5年以上経過したので再接種を希望されている方も、今回キャップバックスを接種すれば今後は5年ごとに接種し直さなくてよくなります。
・プレベナー20とキャップバックスの違い(どちらも「一度接種すると生涯効果あり」を謳っている肺炎球菌ワクチンです)
さてここでどちらも生涯1度で肺炎球菌を予防できると謳う予防接種が2種類出現してきたため、どちらを選択したほうが有利なのかが非常に難しい状態となりました。”プレベナー20″は従来から肺炎球菌ワクチンとして広く使われてきたものの進化版であり使用実績は豊富と言えます。実際2026年度の定期接種でも唯一採用されているワクチンです。一方”キャップバックス”はかつては成人侵襲性肺炎球菌感染症の原因であった血清型を切り落とし、代わりに現在新しく増加中の血清型をしっかりと取り込んだ最新のワクチンです。価格は”プレベナー20″のほうがやや安いですが、将来の流行血清型を考えると”キャップバックス”のほうがカバー率は広いと言えます。どちらのほうが決定的に良いという結論はなく、どちらも1回接種でほぼ生涯カバーできると謳いますが、今後肺炎球菌ワクチンの血清型が変化(病原菌側の進化)によっては、また話が変わってくる可能性もあります。現時点では”キャップバックス”のほうがこれまでに得られなかった血清型が新たにカバーできるようになったことから、個人的には以前にも肺炎球菌ワクチンを打たれたことがある高齢者の方は、”キャップバックス”を選択してカバー範囲を大きく広げるほうがいいかもしれないと考えています。
このようなことから、65歳の定期接種あるいは初めて高齢者肺炎球菌ワクチンを接種しようとしている方には”プレベナー20″を、これまでにすでに高齢者肺炎球菌ワクチンを接種したことがある方にはより広い血清型を獲得して感染を予防できる”キャップバックス”の接種が適しているように考えます。当クリニックではこの打ち分けを原則として推奨させていただいており、Webの”予防接種予約”でもこの分類を適応しております。
このように、現在肺炎球菌ワクチンの選択は少しややこしい状況にあります。接種前により詳しい説明をご希望の方はまずはお電話でお問い合わせされるか、まずは説明を聞くために来院されてください。
高齢者が対象のRSウイルスワクチン(60歳以上)
・ 高齢者が対象のRSウイルスワクチン(60歳以上)
✔ RSウイルスは「インフルエンザでもないし新型コロナでもない」のにときどき流行している原因ウイルスです。飛沫感染や接触感染で流行し、実はインフルエンザよりも肺炎に発展するリスクが高いので、高齢者と、喘息・慢性閉塞性肺疾患(COPD)・心疾患・糖尿病など免疫機能が低下している方は接種しておくほうがよいとされています。また高齢者で、乳児と接触する可能性がある方や、(集団発生が問題となる場合があり)高齢者介護施設などをご利用されるケースでも予防接種を考慮してよいでしょう。
✔ RSウイルスは4~5日の潜伏期間ののち、発熱・鼻水・咳などの上気道炎症状で発症します。多くの方は数日間で回復しますが、一部の方は喘鳴や呼吸困難といった下気道炎症状が現れます。これらも数日~1週間ほどかかって回復することが多いのですが、中には上記のような方においては肺炎に発展することがある、といった特徴をもつウイルス感染症です。
RSウイルスワクチン(アレックスビー)の価格:現在市町村の補助はなく、自費接種しかございません。価格は26,400円(うち税2,400円)です。
当日の持ち物:(確認に使用しますので)マイナ保険証など。
接種後の効果は3年程度とされています。高価ではありますが、自立していた高齢者が、数日の発熱や肺炎が最後の一押しとなり、介護が必要になるケースが散見されますので、そうなる可能性の一つを摘み取ってくれるワクチンだと考えております。
※ なお、妊娠24週から36週の妊婦さんが接種することができるのはアブリスポという名前のワクチンでこのアレックスビーとは価格が異なりますのでご注意ください。
RSウイルスワクチンの接種希望の方は数日前にクリニックへの電話予約をお願いいたします。