訪問診療
脳・神経疾患のために通院が難しい方への訪問診療

“住み慣れた場所で、安心の医療を”
“家族みんなが笑顔になれる訪問診療を”
・当クリニックでは車で15分圏内程度の近隣のみだけですが、訪問診療を行っています。
・当クリニックの対象患者様の例
✔ 通院が難しくなった高齢者の方
✔ 脳卒中の後遺障害が強い方
✔ 自宅へ退院したあともリハビリテーションで最大限能力を引き出したい方
✔ 嚥下障害(飲みこみにくさ)が残存している方、など
・進め方
① まずご家族様と当クリニックで1度面談を行って、ご希望されましたら訪問診療を開始させていただきます。
② 面談時には紹介状と、(脳・神経疾患の場合)脳画像をご用意いただきたいと希望しております。
③ (本人様の同席のない)家族面談は無料です。
・注意点
① 当クリニックは”在宅療養支援診療所”の申請を行っておりません。すなわち24時間365日対応型ではありません。おうちでのお看取りが近づいている方や、常時対応が必要な在宅患者様は24時間365日対応型を選択される傾向がありますが、そうでない病状の場合は必ずしも医師が24時間対応である必要はありません(患者様の自己負担額も在宅療養支援診療所よりも低く抑えられます)。
② なお当クリニックの訪問診療に対するお支払いは銀行の集金代行サービスで行いますことをどうぞご了承ください。銀行利用の手数料は当クリニックで負担しますので、患者様のご負担が増えることはありません。(詳しくは家族面談時に説明します)
・当クリニックの訪問診療の特徴について
まず第一に、リハビリテーション科専門医が訪問診療に携わるケースは全国的にも非常にまれです。その長所はまず患者様の「活動をどう維持・向上させるか」という他科医師にはなかなかない観点からの介入が可能であるところです。また患者様のニーズを把握し、担当する理学療法士(PT)、作業療法士(OT)、言語聴覚士(ST)の方向性を統合したり、リハビリテーション効果を最大限に引き出すために関与することができます。(誤解を恐れず例えるならば、オーケストラ楽団(各セラピスト)に指揮者(リハビリテーション科専門医)がいるかいないかで完成する音楽(患者様の改善)は変わりうる、というイメージです。)
次に、嚥下障害を併発している場合は嚥下内視鏡を持参して自宅での食事場面ののみこみ評価(ムセの評価)を行うことができます。この検査を受けることで飲み込みの問題点が可視化できます。つまり医師の検査により”百聞は一見に如かず”の状態となるため、言語聴覚士(ST)や訪問看護の日々の訓練が漫然としたものではなく、改善に向けた具体的かつ効果的なアプローチとすることができます。
最後に、脳神経外科専門医として救急病院で重症な方を治療してきた豊富な経験もありますので、全身管理は当然しっかりと可能です。胃瘻・尿道カテーテル管理などももちろん行えます。このように、通常の内科的な在宅医療に加えて、身体の能力の維持でなく改善を共にめざす訪問診療を受けたいと希望される近隣の方はどうぞお問い合わせください。
・訪問時間帯は(日中に行わず)午後の遅い時間(例:18時以降、など)で行っています。
これにより(患者様がひとりで留守番をしているときの訪問診療ではなく)仕事から帰宅された主介護者様の同席のもとで診察を行って話したり、デイサービスのご利用時間帯などを配慮してもらうことなく訪問診療を受けていただくことが可能です。