診察室

私たちの診察室は、患者様がリラックスできるよう配慮された空間です。
心地よい環境で、丁寧な診療を受けていただけます。
診療内容
・かぜ、発熱などの一般外来
・脳卒中に関連する生活習慣病(高血圧・糖尿病・脂質異常症など)の内服治療
・頭痛、片頭痛の治療
・脳卒中で入院された方の退院後のフォローアップ
・脳卒中の後遺障害の1つである痙縮に対するボツリヌス療法
・むせなどの嚥下機能低下が疑われる方の嚥下内視鏡検査による嚥下機能評価
ST室(言語聴覚療法室)

当クリニックのST室は、コミュニケーションや嚥下(飲みこみ)に関する様々な課題に対応する専門的な空間です。ここでは、経験豊富な言語聴覚士が、患者様一人ひとりのニーズに合わせた療法を提供いたします。
介護保険の通所リハビリテーション先としても対応しています。
診療内容
・言語障害、失語症、高次脳機能障害などの後遺症に対するリハビリテーション
・むせなどの嚥下機能低下がある方の嚥下機能評価とリハビリテーション
・認知症の検査、神経心理学的検査、失語症の検査
嚥下内視鏡検査


当クリニックでは嚥下内視鏡はKarl Storz社のものを採用しています(CMOSカメラシステム)。その長所は内視鏡がφ2.9mmと細い割には画像が明瞭であることです。これにより患者様の鼻の孔から行う検査の苦痛が軽減されます。モニターが小さいことが残念ですが、訪問診療時の携帯性を考えるとやむを得ない点ではあります。
睡眠時無呼吸症候群の検査


次のような症状がある方は睡眠時無呼吸症候群の疑いがあります。
✔ 睡眠中の窒息感がある
✔ 睡眠中のあえぎ呼吸がある
✔ 治療抵抗性の高血圧がある
✔ 日中の眠気(運転時も含む)が強い
閉塞性睡眠時無呼吸症候群により心血管障害のリスクが上がります。(その理由は呼吸イベントの間に胸腔内が繰り返し高度の陰圧になることと、低酸素・高二酸化炭素を繰り返すことや、頻回な中途覚醒などによって交感神経活性亢進をきたすこと、一過性低酸素と再酸素化による酸化ストレスと炎症反応の亢進で血管内皮機能障害・動脈硬化の進展をきたすことなどによります。)
睡眠時無呼吸症候群の有無や重症度は、まずは自宅で寝る前に写真のような装置を装着し、一晩寝てるうちに終わる検査を行って評価します。この検査を”簡易型終夜睡眠ポリグラフィー検査“といいます。装着する機械は小型で痛みはなく、検査の負担はとても小さいといえます(写真の例はフィリップス社のもの)。
またこの検査機器は宅配で自宅に届き、検査後は送り返していただいて終わりです。この検査により、睡眠中の血液中の酸素、呼吸の状態等を測定し、睡眠時無呼吸の有無と重症度が判定できます。
検査の結果、もし睡眠時無呼吸症候群が重症なら経鼻的気道持続陽圧療法(CPAP療法)が最も重要な治療方法とされています。これを装着して就寝することにより、
✔ 4時間以上の毎夜の使用で日中の眠気の改善する
✔ 4時間以上の毎夜の使用で高血圧と心血管イベントの改善する
✔ 降圧効果は特に治療抵抗性高血圧での降圧効果に期待ができる
がわかっています(睡眠時無呼吸症候群(SAS)の診療ガイドライン2020ではエビデンスレベルAかB)。