痙縮治療
脳卒中後の麻痺・上下肢痙縮

・当クリニックでは、脳卒中後遺症のボツリヌス療法を行っています。
・受診される例
✔ 脳卒中後の麻痺があるが、ストレッチにかける時間を短縮したい
✔ 肘や手にグッと力が入って曲がったまま暮らしている
✔ 歩行時などに足に力を入ると足首がつっぱってしまう(尖足)
ボツリヌス療法とは上下肢の痙縮や痙性斜頚に対する(細い)注射による治療です。
過度な筋緊張を抑える効果は一般に3~4か月間維持しますので、次の注射までは3ヶ月以上の間隔を空けることができます。
ボツリヌス療法を繰り返すことにより上肢(手指の握りこぶし、肘・手首の屈曲)や下肢(内反尖足、鉤爪様足趾)の筋肉過緊張を軽減できることができます。身体状況が変わることで、中には運よく装具が不要となるケースもありますが、まれです。ただ新しい動きを引き出すことで、自分の下肢装具を次のステップの装具に変更して訓練できる場合があります。装具については当クリニックへ義肢装具士に来院してもらい装具の作成もしています。
なお当クリニックで行うボツリヌス療法はしわ取りなどの美容外科目的の診療ではなく、障害者の方がよりよい生活を実現するために必要な治療を、保険診療範囲内で行うものです。
※ 痙縮とは(←帝人ファーマ株式会社の説明サイトに飛びます)
・ご高齢で「歩きにくさ」がある場合や「よく転倒する」場合には歩き方をみせてください。
新たな病気が出現している疑いはないか、薬で改善できる可能性はあるのか、靴や装具は合っているのか、自宅に手すりなどをつける時期に来ているのか、介護保険を申請して転倒しにくい下半身づくりのリハビリテーションを開始するのか、といったさまざまな観点から診療を行います。