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海外渡航者ワクチン

よくあるご質問

医療関係者ワクチンの接種はすべて自費診療です。

Q

海外渡航の予定があります。予防接種を受けた方がいいですか?

A

海外では日本と異なる感染症が存在しています。また日本では子供のころにみんなが予防接種を受けたことなどで社会にほとんどはやらなくなった感染症が、渡航先では感染しやすい病気としては身近に存在していることがあります。
 
渡航予定地、特に発展途上国での医療状況をふまえ、渡航前に現地でリスクの高い感染症に対して知識をもち、予防接種で予防が可能となる病気に対して準備をしてから出発することは、安全なトラベルを楽しむためにとても重要なことだと思います。

Q

海外にはどのような感染症がありますか?

A

渡航先では、日本のように水道水がそのまま飲めたり、飲食店できちんと調理された食べ物ばかりが提供されたりするわけではありません。
海外では、飲食物(生水や生もの)から感染する病気(A型肝炎、ポリオ、コレラなど)になることがあります。
 
日本では犬への狂犬病ワクチン接種が義務づけられていたり、人間の居住する地域で野生の動物と遭遇したりする可能性は低いですが、海外では動物との接触で感染する病気(狂犬病など)があり、致死率の高さが問題になります。
またけがしたときに傷口から感染する病気(破傷風など)は、国内では診断でき次第、すぐに治療に入れる体制があるとしても、渡航先の医療水準ではそうはいかないといった危険があります。
 
その他にも、集団発生しやすく、人ごみなどでも相手からうつる感染力の高い飛沫感染症(インフルエンザ、結核、髄膜炎菌性髄膜炎など)、渡航先によっては蚊が媒介する感染症(日本脳炎、黄熱、マラリア、デング熱など)もありますし、性行為で感染する感染症(B型肝炎など)にも注意が必要です。
日本ではすでに集団免疫を獲得しておりかかりにくくなった感染症でも、渡航先では予防接種が行われていないため依然かかる機会が多い感染症(はしか、風しん、おたふくかぜなど)もあります。

Q

どの予防接種が推奨されるかはどのようにして決めるのですか?

A

どの地域にどれくらいの期間滞在するかによって感染症のリスクも異なります。地域性については「厚生労働省検疫所」の推奨予防接種情報が有用です。またリアルタイムな感染症流行情報については「外務省・渡航関連情報」などが参考になります。
たとえ同じ地域に渡航するとしても、短期旅行者が観光地だけを巡るのと、長期滞在者が冒険にでかけるのでは推奨される予防接種が異なります。また渡航される方の年齢や、現地の医療体制も考慮する必要があります。
 
ワクチンごとに有効な期間も異なりますので(たとえば日本脳炎なら接種から4年間が有効期間である、など)、過去に接種歴があっても渡航前に再接種したほうが良い場合もあります。

Q

旅行出発の直前になって初めて「海外渡航ワクチン」について知りました。今からでも間に合いますか?

A

ワクチンの種類によっては十分な免疫を獲得するために一定の期間をあけて2回以上の接種が必要なものもあります。
やはり渡航の予定が決まれば早めに一度相談してもらい、計画的にワクチン接種することが望ましいと言えます。
出発まで数か月以上の余裕がある方が安心です。また海外留学などのように、留学に際して規定の予防接種が完了していることを要求する学校等もあります。やはり渡航前の接種にあたっては十分な時間的ゆとりをもっての予防接種をお勧めします。
ただ患者様の健康状態等に問題がない場合は複数のワクチンを同時に接種することもできますので、直前であっても諦めずに一度ご相談ください。
 
海外渡航者等の問い合わせ先としては、関西地区では以下の3検疫所が存在します。
①大阪検疫所 06-6571-3522
②関西空港検疫所 072-455-1283
③神戸検疫所 078-672-9653

Q

日本で薬事承認されていないワクチン接種はどうしていますか?

A

海外で流通している予防接種の中には、日本の薬事承認を通っていないものがあります。
例えば腸チフスやコレラ、三種混合ワクチンのうちDTaPといったものなど国内未承認薬ですので、必要な場合は医師が海外から個人輸入して接種する場合があります。
 
国内で承認されているワクチンを使用したあと、もしも入院を必要とする程度の疾病や、日常生活が著しく制限される程の障害などの健康被害が生じたときは、独立行政法人医薬品医療機器総合機構法による「医薬品副作用被害救済制度」「生物由来製品感染等被害救済制度」に基づく救済の対象となります。
しかし輸入した未承認ワクチンに関しては日本国内のいずれの救済も適応されません。輸入代行業者が「自社補償制度」という形で独自の被害者救済制度を設けていることが多いのですが、当クリニックでは日本の薬事承認がおりたワクチンのみを取り扱うことにしております。
 
しかし、例えばアメリカ合衆国に学生として留学する際に、国内承認ワクチンではなく、輸入の国内未承認ワクチンであるDTaPの接種歴を求められるケースなどがあり得ます。腸チフスやコレラの感染リスクがとても高い渡航先にでかけるケースの予防では、どうしても輸入の未承認ワクチンしか接種方法がない場合もあります。
また黄熱病ワクチンは検疫所など限られた施設のみでしか接種ができません。
こういったワクチンを必要とされる方はそれらのワクチンに対応可能な接種施設をご案内するように致しますので、まずは一度ご相談ください。

Q

新たに医療関係者になるのですが予防接種はどうすればいいですか?

A

院内感染対策としての予防接種の考え方は、ひとつは医療機関という集団での免疫度を高めるためと、もうひとつは医療関係者として、患者の血液・体液に接触することで発症する感染を予防するための2つに分けられます。
したがって職種や職場環境によって必要なワクチンは異なりますので、勤務や実習を行う医療機関の指示に従う必要があります。
 
医療関係者が接種する可能性のあるワクチンは以下の通りです:B型肝炎ワクチン、麻しん・風しんワクチン、流行性耳下腺炎ワクチン(ムンプス)、水痘ワクチン、インフルエンザワクチン、髄膜炎菌ワクチン、破傷風トキソイド、百日咳ワクチン、帯状疱疹ワクチン、新型コロナワクチンなど。
 
予防接種によっては幼少からの接種歴が重要となりますので、母子手帳など、記録が確認できものがあれば持参してください。

Q

予防接種には副反応はありますか?

A

接種に当たっては問診表の記載をお願いしています。これによって重篤な副反応が起きる可能性はできるだけ排除していますので、強いアレルギー症状やショック症状がおきることは非常にまれです。
 
一方、接種部の痛みや腫れといった軽い副反応はときどき起こります。さらに、接種するワクチンの種類によっては、妊娠中は接種ができなかったり、接種後に避妊が必要なものもあったりしますので注意が必要です。

当院の渡航ワクチン・医療関係者ワクチン接種の流れ

  • 1事前にできるだけご確認しておいていただいておきたいこと
    ・ 渡航先と予定滞在期間について
    ・ 事前に義務付けられた予防接種や検査がある場合はその種類
    ・ ご自身の食事や薬のアレルギー歴について
    ・ ご自身の過去のワクチン歴と感染症への罹患歴(母子手帳があれば持参してください)
    ・ 渡航するに当たって必要な証明書について
  • 2外来のご予約
    ・ 初診はできるだけ平日の午後枠でのご予約をお願い致します。
    ・ 基本的には接種を予定される方、全員が初診外来から受診していただく必要があります。
  • 3初診外来
    ・ どのワクチンを接種するかを初診外来にて決定します。
    ・ ただし抗原抗体検査を行ってから決定する場合は、初診外来では採血検査のみとなります。
    ・ 初診費用は接種する人数分必要となります。
    ・ 接種するワクチンの費用はワクチン接種を予約される段階でお支払いいただきます。ワクチンは品薄のものも多く、すぐに購入手続に入りますので、一旦お支払いいただいた費用はその後キャンセルされても返金はできません(ワクチンの有効期限まで取り置きは行えます)。
    ・ 予診票をお渡しします。体温測定のところ以外を記載してきてください。
  • 4接種日の来院
    ・ 接種可能かどうかは当日の予診票の記載を通して最終的に決定します。
    ・ 明らかな発熱(通常37.5℃以上)や重篤な急性疾患にかかっていると接種できません。後日体調が安定した日に接種日を再調整しましょう。
  • 5次回接種日の来院
    ・ ワクチンによっては渡航までに複数回の接種が必要なものがあります。次回接種日を決定しますので、次はその日時に再診してください。

注意事項

・ 日本で認可されていない輸入ワクチンのお取り扱いはしておりません。
・ 黄熱病ワクチン接種が必要な方へ。
アフリカや南米へ行かれる方は黄熱のリスクがあります。中には黄熱の予防接種証明書を携帯していないと入国できない国があります。
しかし黄熱病ワクチンの予防接種ができるのは、検疫所など限られた施設のみで通常のクリニックでは接種ができません。
さらに黄熱ワクチンは生ワクチンなので、このワクチンを接種してから約1ヶ月は他のワクチンを接種できなくなります。
計画的に予防接種を進めるためにも、黄熱病ワクチンの接種が必要な方は、当クリニックではなく、接種可能な施設へご相談ください。
・ ビザ申請用検診は当院ではできません。

予防接種にかかる費用

価格は予約時にお支払いいただく当クリニックのシステムに基づき設定されています。
一旦お支払い後の返金はできませんので十分ご理解いただいた上で受診してください。また、ここに記載がない項目については、基本的にはお取扱いがございません。
最後に、ワクチンによっては間隔をあけて複数回接種が必要なものがありますので、早めの受診をお願いします。

諸費用 1回あたりの税込価格
初診料 3,300円
初診料(大学生が学生証を持参した時) 1,100円
再診料 1,100円
渡航に必要な英文証明書(1枚) 5,500円
 
自費検査 1回あたりの税込価格
B型ウイルス肝炎のHBs抗体検査 2,200円
B型ウイルス肝炎のHBs抗原検査 2,200円
麻しん(EIA法) 3,300円
風疹(HI法) 2,200円
おたふくかぜ(EIA法) 3,300円
水痘(EIA法) 3,300円
 
予防接種内容 ワクチン名 接種部位 1回あたりの税込価格
A型肝炎 エイムゲン(0.5μg) 筋注 or 皮下注 7,150円
ポリオ(急性灰白髄炎) イモバックスポリオ(0.5ml) 皮下注 8,150円
髄膜炎菌性髄膜炎 メンクアッドフィ(0.5ml) 筋注 23,650円
日本脳炎 エンセバック 皮下注 6,050円
B型肝炎 ビームゲン注(0.5ml) 筋注 or 皮下注 5,280円
狂犬病 ラビピュール 筋注用 1V 15,180円
破傷風 沈降破傷風トキソイド(0.5ml) 筋注 or 皮下注 3,300円
3種混合DPT(ジフテリア+破傷風+百日咳) トリビック(0.5ml) 皮下注 4,180円
MR(麻疹風疹) (生)ミールビック(0.7ml) 皮下注 9,790円
ムンプス(おたふくかぜ) (生)乾燥弱毒生おたふくかぜワクチン 皮下注 5,500円
水痘・帯状疱疹 (生)乾燥弱毒生水痘ワクチン 皮下注 8,800円
季節性インフルエンザワクチン   皮下注 3,300円
新型コロナワクチン   筋注 14,300円
帯状疱疹ワクチン シングリックス 筋注 22,000円
RSウイルス(60歳以上) アレックスビー 筋注 26,400円