各種予防接種
当院での予防接種について

当クリニックでは16歳以上を対象として、以下の5種類の予防接種を実施しております。すべて初診の方でも大丈夫です。
✔ 帯状疱疹ワクチン
✔ 高齢者肺炎球菌ワクチン
✔ インフルエンザワクチン
✔ 新型コロナワクチン
✔ RSウイルスワクチン(60歳以上が対象のもの)
インフルエンザワクチンと新型コロナワクチンは2025年10月~2026年1月末までは予約制ではありません。直接来院していただき、ご記入いただく予診票で問題がなければその場で接種し、お帰りいただけます。価格は以下をご参照ください。
帯状疱疹ワクチンと高齢者肺炎球菌ワクチンとRSウイルスワクチンについては、お電話をいただいてからの取り寄せとさせていただいておりますので、数日ほど前もってご相談ください。
ここから以下の解説は、宝塚市に住民票がある成人の一般的なケースについての解説です。一部非該当の方もおられますので、具体的な費用や助成制度、並びに例外等についてさらなる情報をお知りになりたい方は “宝塚市健康推進課・予防接種担当” が窓口ですので、そちらにお問い合わせくだいますようお願いいたします。
インフルエンザワクチン / 新型コロナワクチンについて
・インフルエンザワクチン / 新型コロナワクチン
✔ どちらのワクチンも定期予防接種の期間は2025年10月1日~2026年1月31日です。
定期接種の対象と自己負担額:例えば宝塚市民や西宮市民などの65歳以上の方は定期接種の対象です。自己負担いただく価格はインフルエンザワクチンが1,500円、新型コロナウイルス感染症ワクチンが8,000円と決まっております。
当クリニックでは予約は不要です。保険証や年齢の確認できる身分証明書をご持参の上、直接来院なさってください。予診票をご記入いただき、問題がなければ接種いたします。
✔ 次に任意接種(自費)の説明をします。定期接種に該当しないほとんどの方は任意接種(自費)での対象となります。当クリニックでは16歳以上の方に対して接種を行っております。予約は不要です。直接ご来院ください。
インフルエンザワクチンの価格:3,850円(うち税350円)で接種しています。
新型コロナウイルスワクチンの価格:当クリニックでは14,300円(うち税1,300円)で接種しています。これまでに1度でもコロナワクチン接種を受けたことがある方では1回の接種で有効です。
なおインフルエンザワクチンは接種から効果がではじめるまでに2週間程度かかり、その効果は5ヶ月ほど持続するとされています。昨年はインフルエンザが年末年始に大流行しました。12月中(できれば前半まで)には接種されておくほうが有効性が高いです。
インフルエンザワクチンと新型コロナワクチンは予約不要です。直接来院していただいて結構です。(確認に使用しますので)マイナ保険証などを持参の上、どうぞご利用ください。
帯状疱疹ワクチンについて
・帯状疱疹ワクチン
✔ 帯状疱疹定期予防接種のお知らせが届いた宝塚市民の方は、当クリニックで予防接種を打つことが可能です(接種券はありません)。お電話ください。おすすめのワクチンはシングリックスです。2ヶ月空けて2回打つ必要があり、各11,000円が自己負担金です。詳細は以下の通りです。
注意:「令和7年度帯状疱疹ワクチン接種対象者(簡単にいうと今年度中ならシングリックスが1回あたり11,000円で接種できる年齢に該当している方、下の【2】の方)」は、1回目を2026年1月末までに接種しないと、2回目が自費(22,000円)になり得ます。その理由は2回目の接種までに2ヶ月空けないといけないのですが、2026年4月からは11,000円での接種対象者ではなくなるからです。2回のシングリックス接種をともに11,000円で済ませるためには、初回は遅くとも1月末までに接種する必要があります。
・宝塚市の住民の帯状疱疹予防接種費用の助成は2025年4月以降、以下の通りです。(あくまで一般的なケースです。)
【1】 まず接種時に満50歳以上で(令和8年2026年3月末時点で)60歳以下で、初回の接種の方は一律4,000円の助成が受けられます。これは「帯状疱疹任意予防接種費用助成(50歳以上市民)」と呼ばれていたもので、一旦予防接種を受けたクリニックに接種費用を支払ったのち、ご自身で宝塚市立健康センターに4,000円の助成金を申請する方法です。
【2】 2025年度より、上に加え、「令和7年度帯状疱疹ワクチン接種対象者」として2025年4月下旬~5月上旬に以下の年齢の方に通知が郵送され、接種を希望すれば以下の自己負担額で接種がうけられます。
対象年齢:(令和8年(=2026年)4月1日の時点で)65歳、70歳、75歳、80歳、85歳、90歳、95歳、100歳以上の方。
接種期間:2025年4月1日~2026年3月31日まで。
自己負担額:不活化ワクチン(シングリックス)1回11,000円(2回打たないといけないので、2回合計は22,000円)。
ただし生ワクチン(ビケン)を選んだ場合は4,000円です。
・帯状疱疹およびその合併症とは
特に高齢者や免疫抑制状態にある患者様(免疫抑制剤を使用している場合や、免疫機能が低下する疾患をお持ちの方)、循環器疾患、糖尿病、慢性腎疾患などの方は、帯状疱疹ワクチン接種が非常に有益です。帯状疱疹は単なる皮膚疾患ではなく、強い痛みや長期間にわたる合併症を引き起こす可能性がある神経疾患ですので、ワクチン接種はこれらの症状を防ぐために有効な手段です。例えばおなかの皮膚に水泡(小さな水ぶくれ)ができれくれば発見はまだ容易ですが、実際には鏡でないと見えない背中や後頚部にできることも多く、だいぶ痛くなるまでなかなか気がつかなかった、といったことがしばしばあります。
・帯状疱疹ワクチンには2種類があります。
① 不活化ワクチン:シングリックス、は筋肉内注射で接種回数は2回で、2ヶ月の間隔を空ける必要があります。
② 生ワクチン:ビケン、は皮下注射で接種回数は1回。
①と②の違いについてですが、単刀直入に言って①のほうが費用面も高いですが、不活化ワクチン(シングリックス)のほうが予防効果の有効性は高く、効果の持続時間も長いとされています。帯状疱疹に対する予防効果は接種後5年の時点で不活化ワクチン(シングリックス)は90%以上ですが、生ワクチン(ビケン)は40%程度に低下します。また80歳以上に限った予防効果は不活化ワクチン(シングリックス)では91.4%なのに比べ、生ワクチン(ビケン)で18.0%まで低下していたというデータもあります。ただし、不活化ワクチン(シングリックス)は2回打たないと効果はでません。2回目の接種までには通常2ヶ月空けております。
帯状疱疹ワクチンの接種をご希望の方は数日前にWebからの診察予約あるいはクリニックへの電話予約をお願いいたします。
高齢者肺炎球菌ワクチンについて
・高齢者肺炎球菌ワクチン
✔ 「高齢者用肺炎球菌定期予防接種券(はがき)」が65歳の誕生日前後に届いた方は、当クリニックで自己負担額は4,000円で予防接種を打つことができます。お電話でご予約ください。接種券(はがき)の持参が必要です。(以下に詳細を記載しています。)
肺炎は死因の第5位を占める疾患です。肺炎球菌性の肺炎は、成人肺炎の25~40%を占め、特に高齢者での重篤化が問題になっています。わかりやすい例で言えば、季節性インフルエンザのあとこじらせたて肺炎になるときの原因菌として頻度が高いものということができます。この肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌による肺炎の重症化と死亡リスクを軽減させる効果があります。こちらも接種時に宝塚市に住民票がある方の一般的な場合をお示しします。
対象者:65歳の方。(これまでに肺炎球菌ワクチンを接種したことがある方は対象外です。)
接種ワクチン名:ニューモバックスNP
自己負担額:4,000円
接種券が65歳の誕生日前後に送付されます。希望者は66歳の誕生日の前日までに当クリニックへ接種にお越しください。
公費助成ワクチンは、国が定期接種ワクチンとして位置づけているニューモバックスNPの一択です。すなわち、65歳の方が接種券(はがき = 公費助成)を使って接種する場合は、以下のキャップバックスを選ぶことはできません。
✔ 新たに登場した肺炎球菌ワクチンについて。
対象者:65歳以上の高齢者、あるいは60歳以上で慢性腎障害、慢性肺疾患、心疾患などの基礎疾患がおありの方。
接種ワクチン名:キャップバックス
自己負担額:13,200円(うち税1,200円)
このキャップバックスは本邦では2025年秋から使用が可能となった任意接種(自費)の新しい肺炎球菌ワクチンです。従来のニューモバックスNPより優れている点が主に2点あります。
まずキャップバックスは、従来のニューモバックスNPでは近年カバーできなくなってきた肺炎球菌の血清型まで、新たに対応することができるように改良された肺炎球菌ワクチンです。もう一点は、キャップバックスは生涯1度の接種でよいというところが特徴です。従来のニューモバックスNPでは、接種後5年以上経過してから再接種を続けていく必要がありました。
以上より、将来を想定して接種しておくなら、ニューモバックスNPより効果が高いキャップバックスが推奨できると考えています。過去にニューモバックスNPを接種したことがある方でも、1年以上の間隔があいていればキャップバックスの接種が可能です。なお、従来のニューモバックスNPの費用が8,800円だったのに比べると、キャップバックスは13,200円かかりますが、単回の接種でメリットも大きいため、当クリニックではこちらを導入しています。
肺炎球菌ワクチンの接種希望の方は数日前に Webからの診察予約あるいはクリニックへの電話予約をお願いいたします。
高齢者が対象のRSウイルスワクチン(60歳以上)
・ 高齢者が対象のRSウイルスワクチン(60歳以上)
✔ RSウイルスは「インフルエンザでもないし新型コロナでもない」のにときどき流行している原因ウイルスです。飛沫感染や接触感染で流行し、実はインフルエンザよりも肺炎に発展するリスクが高いので、高齢者と、喘息・慢性閉塞性肺疾患(COPD)・心疾患・糖尿病など免疫機能が低下している方は接種しておくほうがよいとされています。
RSウイルスワクチン(アレックスビー)の価格:現在市町村の補助はなく、自費接種しかございません。価格は26,400円(うち税2,400円)です。
接種後の効果は3年程度とされています。高価ではありますが、自立していた高齢者が、数日の発熱や肺炎が最後の一押しとなり、介護が必要になるケースが散見されますので、そうなる可能性の一つを摘み取ってくれるワクチンだと考えております。
※ なお、妊娠24週から36週の妊婦さんが接種することができるのはアブリスポという名前のワクチンでこのアレックスビーとは価格が異なりますのでご注意ください。
RSウイルスワクチンの接種希望の方は数日前に Webからの診察予約あるいはクリニックへの電話予約をお願いいたします。